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~襷~ どんなことも「今だから」できること

【襷(たすき)】は、駒澤大学に通う皆さんが「どのような社会人生活を送りたいか」をイメージできる、キャリアセンター発の連載企画です。在学生が現在活躍する駒大OB?OGを訪問し、先輩たちのリアルな声をお届けします。

野﨑嶺太先輩に、GMS学部4年の村上が取材しました!(2025年1月取材)

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学生時代について

学生時代、どんな活動に時間を割いていましたか?

学生時代は、バスケットボールサークルとアルバイトにたくさんの時間を費やしました。アルバイトもバスケットボール関連で、バスケットボールの大会運営アルバイトを4つくらい掛け持ちしていました!
勉強面では、英語が好きだったこともあり、将来の為にも、どの授業よりも真剣に受けていました。

今も活かすことが出来ている学生時代の経験はありますか?

サークルで出会った他大学の学生と交流することで、友達の輪が広がっていったので、コミュニケーション能力を身に着けるきっかけになったと思います。そこで出会った新しい人と話す経験は、社会人になって必要不可欠になってきます。
お客様の雰囲気からどのような方なのかを瞬時に判断し、どのような会話の仕方が良いのかを考える力が大切です。そんな力が、サークルを通して養われたと感じています。

また、バスケットボールの大会運営アルバイトも、今の仕事に繋がっています。現在所属している事業部では、国際大会の運営を行うので、汎用性があるというか、再現性が高いというか。就職活動の時もエピソードとして活かせていたと思います。スポーツという煌びやかな舞台の裏側について、ある程度イメージを持っていたので、就職先での仕事内容に対しての心構えもしっかりできていました。

大学時代に意識して行っていたことはありますか?

知らない人に積極的に話しかけることを意識していました。当たり前ですが、私と違う地域で生まれ育った人たちは、私と全く違う価値観を持っています。そんな「違い」を知りたい気持ちがあったので、意識して話しかけていたような気がします。

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就職活動について

当時はどのような社会人生活を想像していましたか?

国際色豊かなところで働くんだろうな...と、漠然と考えていました。実際に入社してみて、毎日英語を使っていますし、国際大会の運営をする際には、海外の選手とお話しする機会もたくさんあるので、すごく楽しいです。好きなことを仕事に、というよりかは、好きなことを仕事に活かしている感覚です。

就職活動の中で大変だったことは何ですか?

一番はコロナ禍の就職活動だったことですね。当初は空港や海外旅行が好きだったので、航空機の客室乗務員を目指していました。キャリアセンター主催で開講しているエアライン講座にも参加し、就職活動時期のほとんどを航空業界への対策に費やしていたのですが、結局コロナ禍で新卒採用が中止になってしまい、諦めることになりました。
それからは、1年間休学し、自分にできることは何なのか、何が向いているのかを考える時間にしました。数多くの企業を見てきて、自分が何をやりたいのか分からなくなっていたのが正直なところです。

どのようなタイミングで、今の就職先を志望するようになりましたか?

1つの動画を観たのがきっかけです。ご高齢の方に「人生でやり残したことは何ですか?」といった質問をしている動画でした。すると、「もっと旅をすればよかった」という意見が多くて。その動画を視聴したタイミングが、ちょうどいくつか内定が出ていた時期で、人の人生を左右するような一大イベントを商材にできたら、社会人としてもそうですが、ひとりの人間として成長できるんじゃないか、と思うようになりました。

また、スポーツに力を入れているところも大きかったなと思います。旅行も商材にしてみたかったのですが、ずっとスポーツをやってきたので、旅行×スポーツが実現出来たらそれ以上のことはないなと思いました。

現在の仕事内容について

野﨑先輩の現在の仕事内容について教えてください

一言でいうなら、スポーツ大会に出場する代表選手団の宿泊や輸送の手配ですね。今、私が所属している営業三課は、スポーツ関連の各種連盟?協会様と正対をして、そこで日本代表選手団の宿泊や輸送の手配、人によっては競技人口を増加させるための施策提案を行うこともあります。

実際に就職してみて、会社にどのような印象を抱いていますか?

いろんな人が集まっているんだな、という印象ですね。JTBは旅行のイメージが強いので、旅行が好きで入社する人が多いと思いますが、私が所属するスポーツマーケティング事業部は、人を応援することが好きな人、好きなスポーツチーム関連の仕事に携わりたい人など、たくさんの角度の「やりたいこと」がある人たちが集まっています。

働く中で印象に残った経験は何ですか?

ラグビーワールドカップの添乗を行った経験です。仕事として海外に行くのが初めてだったのと、お客様と常に一緒にいる状態で、知らない土地に向かうのは、不安もありつつ、事前に調べた情報や現地に到着している社員と連絡を取り合うことで、お客様に適切な案内が出来ていたと思います。インプットしていたものをアウトプットできた瞬間、楽しかったと感じられます。

それから、今の同期と出会えたことが嬉しいことだと感じています。420人ほど同期がいますが、実際に一緒に時間を過ごすタイミングは限られています。しかし、全国にいる同期と、何か土地のことで分からないことがあったら連絡し合える環境にあるのが入社して良かったと思える部分です。

仕事に対するモチベーションが上下することはありますか?

モチベーションが下がることは、ありません!
どんな時間も、この会社を選んで、この事業部に所属した今しかできないことだと思っています。添乗をしてお客様のサポートをする日がアウトプットの日だとすると、その他は準備の時間、つまりインプットの日です。ほとんどがインプットの時間ということになります。
そんなインプットの時間もこの会社に就職して、この事業部に所属していないと勉強できなかったことなので、捉え方ひとつでモチベーションは自然と上がっていきます。

現在、どのような目標を持って仕事をしていますか?

今以上に、海外の人との関わりを増やし、コミュニケーションを取り合うような仕事をしていきたいですね。私の事業部では、海外の需要を作るためにどのような施策を打っていくかを検討するプロジェクトがあります。このプロジェクトを通して、自分自身もグローバルに働ける環境づくりを行っていきたいです。

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在学生に向けて

最後に、駒澤大学の在学生に向けて伝えたいことはありますか?

自分の時間をしっかり楽しんでください!
私はバスケットボールや大会の運営、人と関わることで、やりたいことや自分の強みを学生のうちに認識することができました。また、ちょっとした「自分時間」で強みをどのように活かしたらいいのか、どのような場所なら活かせるのかを考えられるようになりました。この力は就職活動の時も、実際に働いている今も活きている力だと思います。「自分は何がしたいのか」を考える時間を日頃から少しずつ取ってみて欲しいですね。

おわりに ~インタビュアーの感想~

野﨑先輩を一言で表すなら、「今」。
コロナ禍で就職活動が大変な時も、社会人になっても、今しかできないことを全力で楽しんでいる印象です。
よく、「好きを仕事にしない方が良い」という言葉を耳にしますが、野﨑先輩の「好きを仕事に活かす」という考え方は是非真似したい!と思いました。仕事も生活も、自分が好きだと思う事柄がきっかけで、自分らしさ溢れるアイデアが生まれてくるのかもしれません。

駒澤大学は、都心にあるワンキャンパスなので、沢山の人と繋がるきっかけが散りばめられている環境です。野﨑先輩がバスケットボールを通じて様々な人と関わり、強みである「コミュニケーション能力」をどんどん伸ばしていったように、私たち在学生も大学を通じて力を伸ばせる機会がたくさんあるはずです。
今しかできないこと、自分にしかできないことを見つけて活かせるようにすることが、かっこいい社会人になるためには大切なことだと実感する取材になりました。

[著]?[聞] グローバル?メディア?スタディーズ学部グローバル?メディア学科4年_村上花音
[写] キャリアセンター_山口魁紀

※記事の内容は取材時点のものであり、最新の情報とは異なる場合があります。

本記事関連リンク
株式会社JTB
駒澤大学文学部英米文学科